お通夜を行う理由は一体どういう事か
2018年05月24日
告別式を行う前日等に行われるお通夜は、既に「行われるもの」と何も疑問に感じていない人もいるかもしれません。しかし実際には現在では一日葬も増えており、絶対に行わなければならないと言う訳ではありません。ではなぜ今でも告別式の前日に行われているのでしょうか。
そもそもお通夜とは、故人との別れの最後の夜、と言うことで、故人と親しい人が集まり、故人の思い出に花を咲かせながら語り合う夜の事でした。もちろん現在でもそのスタイルで開かれる事もありますが、会場の制約から数時間しかその場所におらず、おのおの自宅に戻って翌日の告別式に臨むと言う事も珍しくありません。
つまり、故人が思い残す事無く旅立てるようにする儀式の一つと言う位置づけも有るといえます。もちろん遺族にとっては最愛の家族と過ごす最後の夜と言う時間を大切にすると言う意味合いもあります。つまり、別れと言う事をはっきりとさせること、さらにその為の心の準備をする為、そして夜を徹して故人を弔う為と言った理由があり、お通夜自体は行われています。
とはいえ、絶対に行う必要があると言う訳ではない事、さらに葬儀自体のスタイルが変化してきている事等も関係している為、行うべきかどうかと言う議論が交わされる事も珍しくありません。